姫路市網干区の地域墓地で、古い墓石部分を利用したお墓の建て直し

こんにちは。姫路市を中心に、お墓の仕事をしています、八田石材の八田です。

今回は、以前に地域の石材の件で、ご縁をいただいたお客様から、新たにご相談をいただきました。

お母様がお亡くなられになり、既にお持ちの上記のお墓(網干区の地域墓地)をお持ちでした。

しかし、大正時代に建てられたご先祖様のお墓で、100年ほど経たれたお墓。部分的にひび割れを起こしたり、お墓の台座の部分が、竜山石と呼ばれる、高砂で採掘されていた凝灰岩で、かなり表面などが傷んでいます。お母様をこれからご納骨されるにあたって、「このままのお墓の状態では・・・・」と、とても気にされていました。

よくお墓を確認してみると、お墓の一番上の石材(仏石/南無阿弥陀仏と彫刻されています)は、岡山県産出の北木石(きたぎいし)で、作られており、まだまだしっかりとした状態でした。

「ご先祖様のこの仏石の部分は、まだしっかりされているので、クリーニング等をされれば、再度ご利用できますよ。」とご提案させていただくと、お客様も、「それなら、ぜひ使いたいです!」とおっしゃいました。

 

そして完成したのが、こちらのお墓です。

パッとご覧になられると、すべて新しいお墓に見えるかと思います。しかし、よく近づいてみると分かるのですが、仏石は、100年前のお墓をクリーニングし、また、部分的に見えにくかった文字を掘り直しして、再利用しました。

後ろ側からの仕上がりがこちらです。仏石以外の台座部分は、新たに中国産の御影石を、仏石部分にあわせて、叩き仕上げにいたしました。

今回のお客様のように、ご先祖様からお参りされているお墓は、とても大切ですので、当店では、可能であれば、再度ご利用いただけるご提案をしています。

なぜかというと、代々継いでいらっしゃった証ですし、また、お客様にとっても、コストの部分でお安くなることが多いためです。

こちらが、完成されたお墓の正面です。

完成した際には、ご主人様から、「こんなにきれいになるんだね、良かった!」。奥様からは、「こんなにきれいにしてくれて、ありがとう!」と言うお言葉をいただけました。

 

今回のお客様のように、古くからのお墓を、これからも大切にしていきたいという、そんなご希望のお手伝いが出来て、とてもうれしく思います。それぞれのご家族様のご状況やご要望を、しっかりとお聞きしながら、またお役に立てる仕事をしていきたいと思います。

 

八田石材株式会社
八田俊之