姫路市網干区の高田神社にて、本殿・玉垣の再建工事
姫路市・たつの市・太子町・相生市を中心にお仕事をさせていただいています、八田(はった)石材の八田俊之です。姫路市網干区の高田神社にて、本殿・玉垣再建工事をお任せいただきましたので、ご紹介いたします。
姫路市網干区 高田神社 本殿玉垣再建工事
網干区の高田地区の自治会様より、地元の神社のご本殿の玉垣工事をご依頼いただきました。弊社から車で10分ほどのところにある神社です。
こちらが施工前のようすです。神社の拝殿の奥にある、大正年間に作られたご本殿とその周りの玉垣ですが、老朽化が進んでいるため再建をお考えでした。以前にも神社の周りの玉垣工事をさせていただいたことがあり、今回もお声かけいただきました。
木造のご本殿の方は自治会におられる社寺建築の職人さんが担当され、弊社では周りの玉垣部分を新しく製作、設置します。昨年初めごろにお話をいただいて、今年に入ってから工事に入ることになりました。
工事中の様子です。まずは、周りの古い玉垣を取り外しました。後日、ご本殿の方も取り外し工事を行います。
今回は石垣の上の延べ石も取り外し、その内側のコンクリートの土間部分も打ち直すことになりました。まずはそれらをすべて取り外して、新しい地伏石(じふくいし)を設置、そのあと新しいご本殿が設置されました。左官屋さん協力のもとコンクリートの土間部分を打ち直して、しっかり固まったころに玉垣を設置して工事完了です。
※「地伏石」(じぶくいし):玉垣の柱の下の石
新しいご本殿、玉垣が完成しました!
玉垣には、ご本殿の再建にあたり、自治会様で募集されて寄進された方々のお名前を彫刻しています。再建になりますので、基本的には以前の玉垣の大きさや形にあわせています。
形としては同じですが、以前の玉垣とは工事の方法が異なります。玉垣と地伏石はステンレスのピンで固定して耐震ボンドで接着、玉垣同士をつないでいる横の柵もステンレス製になっています。現代の耐震施工の技術を使って、長い間安心してお参りいただける玉垣にしました。
反対側です。「本殿玉垣再建」の文字も彫刻しています。工事中、別の神社に神様を預けられていたので、完成後には神様をお迎えする儀式が執り行われました。
5月6日、本殿遷座祭の当日です。あいにくの雨でしたが、私もお参りさせていただきました。
こちらは神社の正面です。この拝殿の奥にご本殿があります。遷座の儀式には何十人もの方が集まって、仮のお社から新しくなったご本殿へと神様を運ばれました。
ご本殿には幕がまかれていました。神社の再建が無事に完了し、自治会の皆様も大きなお役目を終えられてホッとされているのではないでしょうか。このたびは弊社に工事をお任せいただき、ありがとうございました。地元の皆様で大切にされてきた神社の再建に携わらせていただけて、大変光栄に感じております。今後も弊社でお手伝いできることがございましたら、どうぞ何なりとお声かけください。
弊社がある姫路市の網干には25の村があります。それぞれに村の氏神様がおられて、25ヵ村が集まる大きなお祭りもあります。今回再建した以前のご本殿や玉垣も、今回と同じように皆様が力を出し合って建てられてお参りされてきたものですが、この地区に限らず、神社を大切にすることが昔から生活の中に根付いている地域でもあります。地元で長く仕事させていただいている弊社は、再建や修理などでお声かけいただけることも多く、そうした折にご縁があって関わらせていただけること、形として残るお仕事をさせていただけることは、本当にありがたいことだと感じています。次に再建となるのは100年後くらいかもしれませんが、地元で暮らす者として、神社を大切に守っていくという、ずっと昔から続く網干の風習をこれからも守っていきたいと改めて感じました。
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