山口県岩国市より、山口県産徳山石のお墓を、棹石を作り直して移設・改葬。姫路市白浜町自治会墓地にて

姫路市・たつの市・太子町・相生市を中心にお仕事をさせていただいています、八田（はった）石材の八田俊之です。姫路市白浜町自治会墓地に、山口県岩国市よりお墓の改葬をさせていただきましたので、ご紹介いたします！

 

【山口県岩国市より姫路市白浜町自治会墓地へ改葬　山口県産徳山石のお墓】

 

お電話で「お墓の建立を考えているので、現地を見てもらえますか？」とお問い合わせをいただき、さっそく姫路市白浜町の墓地でお会いしてお話を伺いました。施主様であるお父様は関東にお住まいでしたが、息子さんが姫路市内にお住まいということで、こちらでお墓を求めることにされたそうです。

墓地内にいくつかあった場所の候補を実際に見てみたり、ご希望を伺ったりとお話を伺っていると、実はお施主様のご実家の山口県岩国市にお墓があることがわかりました。ご両親様も亡くなってご実家も処分されることにされたそうで、「そこもお墓じまいしないといけないな・・・」というお話をされていました。一般的な神戸型の新規建立のお見積りもさせていただいたのですが、お客様から岩国市にあるお墓の写真を見せていただくと、「もしかしてまだ使えるのでは？」と感じたので、「このお墓をこちらに持ってこられるのもありかもしれませんよ」とお伝えしました。すると、「じゃあそれも一回見積もりをしてもらえますか？」とご依頼いただきましたので、実際に岩国市のお墓を見に行かせていただくことになりました。

 

こちらが、岩国市にあったご実家のお墓を実際に見に行った際の写真です。神道式のお墓で、山口県産の徳山石という石で作られていました。

 

昭和54年、もう40年ほど経っているお墓でしたが、良い石で作られていることもあって、まだまだしっかりとしていました。

 

問題なく移設できる状態でしたが、神道式ではないお墓にしたいとご希望されていたので、棹石は新しく作り直すことにして、そのほかの台座部分や花立、水鉢などを移設する形で再度お見積りを提出しました。すると、すべて新規で作り直すのに比べて費用面も抑えられることもあって、改葬の方向でお任せいただけることになりました。

 

こちらは改葬先の墓地です。姫路市白浜町の自治会墓地で、このほかにも3か所ほど候補があり、水場も近く便利なこの場所をお会いした当日に選ばれていました。

 

まずは土台となる部分から工事開始です。もともとあった石垣は強度も問題なかったため、きれいに洗浄して使用します。高さを揃えるため、同じように加工した石材を設置しました。

 

さらにその上に巻き石を設置しました。内部はしっかり基礎工事をしてお墓を設置していきます。

 

お墓を据えて、法名碑を新しく設置、玉砂利を敷いて完成です！

高さが違っていた階段は新しく石材で作り替えました。きれいで上りやすく、安全になりました。

 

岩国から移設してきたのは、棹石の下の台座部分、花立て・水鉢です。すべて工場できれいに洗浄、花立て前面には家名を入れ、水鉢の家紋も色を入れ直して設置しました。正面に「南無阿弥陀仏」とある棹石と右手の法名碑は、お墓と同じ山口県産の徳山石で新しく作成しています。移設してきた部分は４０年経っていますが、ほとんど違和感がありません。

 

棹石には、背面に建立者の方のお名前を彫刻しました。

 

法名碑には、岩国のお墓にご納骨されていた方々のお名前もきちんと彫刻しました。

 

つい先日お引き渡しも無事に終わりました。最初は昨年秋ごろにご相談をいただいていたのですが、これまでの間ご実家の処分等をされたり、関東にお住まいなので行き来が難しかったり、様々なご事情で先日やっとお引き渡しとなりました。お父様の建てたお墓を一部でもこうして残すことができ、お客様にも大変喜んでいただけました。お寺様もこちらでご紹介させていただき、お焼香の仕方など、お墓へのお参りの仕方等もお話したりして、和やかに滞りなく完了しました。

今回は、新規でのお墓建立のご相談から、最終的には改葬をお任せいただきました。新しく一からお墓を建ててもらう場合も喜んでお手伝いさせていただくのはもちろんなのですが、お父様が建立されてこれまで受け継いで大切にお参りされてきたお墓を、姫路の地でこうして新たな形で残すことができたことは、お墓作りに携わる者としてとても嬉しいことです^^ これからも末永く、代々受け継いでいっていただけるといいなと思います。このたびは当社にお声かけいただきまして、ありがとうございました。何かお困りのことがございましたら、いつでもお気軽にご連絡ださい^^